ソルコのサービス
NTTソルコのサービスをご紹介
効果から探す
事例から導入後の効果をチェック
ニーズから探す
気になるキーワードから検索
実績から探す
業種別の実績をみる
法人のお客様向けのお問い合わせはこちら
プライバシーマーク
  1. コールセンターのNTTソルコ&北海道テレマートトップ
  2. コールセンター最前線
  3. Vol.19
コールセンター最前線

Vol.19 【特集:トップ対談】ライフネット生命・出口社長に聞く「新しい価値の“作り方”と“伝え方”」

今回は特集として、ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長 出口治明氏とNTTソルコ代表取締役社長 武藤弘和の対談をお送りします。
「保険料を半額にしたい」「インターネット申し込み」など、従来の生保業界の常識にとらわれないサービスと独創的なマーケティング戦略で注目を集めるライフネット生命と、さまざまな企業のパートナーとして多くのプロジェクトを進めるNTTソルコ。
価値を“作る側”と、それを受け手に“伝える側”として、新しい時代のビジネスのあり方を語ります。

 出口治明氏 ライフネット生命保険株式会社 代表取締役社長
 武藤弘和 NTTソルコ 代表取締役社長


◆なぜ「保険料半額」が可能なのか

武藤:ライフネット生命の大きな特長のひとつが、既存の大手生命保険会社に比べて「保険料が半額」という点ですね。なぜこのようなことが可能なのでしょうか。

出口社長:缶ビールと居酒屋で飲むビールの関係と同じです。缶ビールは約200円。居酒屋で同じビールを飲むと500円以上しますよね。この違いは何かというと、居酒屋ではお店の設備も整えないといけないし、家賃や光熱水費もかかる、それに加えて働く人たちのお給料も発生するけれど、缶ビールにはそれが必要ない、ということなんです。

保険でいえば、大手の保険会社は各地に立派な店舗もありますし、相当な数の社員やセールスがいます。しかし、日本人の死亡率は誰が計算しても同じです。つまり、生命保険の製造原価は同じだということです。だから、店舗を設置せず、インターネットで売ると、例えば30代の定期死亡保険であれば、従来の対面販売タイプのものに比べると保険料を約半分にすることができるのです。

今日本は、フリーターとかニートとかが話題になっていますが、若い世代の所得は相当低くなっています。
こんな状況では保険に入れないじゃないか、結婚もできないじゃないか、じゃあ、自分に何ができるんだろうと考えた結果が、インターネットで保険を売ることだったんですね。

インターネットで売れば、若い世代の保険料が約半分にできる。保険料を半分にして、安心して若い人に結婚して欲しい、赤ちゃんを産んで欲しい、と。低成長の時代だからこそ、こういった会社が必要だと思いました。高度成長の時代なら、みんなが居酒屋のビールを飲めたと思うんです。低成長の時代だからこそ、缶ビールを売り出さなければ。そう思って、ライフネット生命を立ち上げたわけです。

出口社長


◆商品やサービスには世の中の変化が反映されていなければならない

出口社長:また、今の時代は、そういう安い商品だけを作るのではなくて、世の中の変化が全ての商品やサービスに反映されていなければならない時代だと思うんですね。

昔は死亡保険が中心でよかったのは、ほとんどの世帯がカップルと子供だったからです。ところが、二年前の国勢調査を見て唖然としたのですが、カップル・子供世帯の割合はわずか28%です。日本全国で。単身世帯が32%に上るんですね。

一人で暮らしている人にとって何がリスクかというと、死ぬことじゃないんです。働けなくなることが一番のリスクです。大家族とか、誰かと暮らしていれば、倒れたら世話してもらえますよね。でも一人だったらもう本当に、自分が健康じゃなくなったらしんどい。だから、日本の生保で初めて就業不能保険を売り出したわけです。

また、ライフネット生命は、保険金をお支払いすることがこの会社の一番重要な仕事だと思っています。だから、どこよりも早く、正確に保険金をお支払いしたいのです。

武藤:9日で、という風に書かれていましたね。

出口社長:今は、書類の不備などなければ平均3日くらいでお支払いしています。

武藤:それはすごいですね。

出口社長:早いだけではありません。例えば、医療保険というのは、日本の常識では、医者の診断書があって初めてお金がもらえるという仕組みだったんですね。ところが、お医者さんも忙しくて、二回、三回と足を運ばなければ診断書を書いてくれない場合もあります。何とかこの手続きをもっとスピーディにできないかと社内で検討したときに、「診療明細書をよく見ると、医者の診断書よりも詳しいんじゃないか」という意見が出ました。一昨年から、厚生労働省の指導が変わりまして、風邪薬をもらいにいってもすごく詳しい診療明細書がもらえるようになりましたね。

そこで、去年の10月から、業界に先駆けて、「診断書はいりません。診療明細書のコピーのみで、お支払いします」というサービスを始めました。
安いだけではなく、徹底的にいい会社を作る、という考えで経営しています。ライフネット生命はこういう会社です。

対談風景


◆価値を“伝える”際の注意点

武藤:NTTソルコは、そういう商品やサービスの価値をお客様にお伝えしていく、という役割を担っています。その際に気をつけているのは、コアバリュー、それぞれの会社が大事にしているもの、お客様との間で大切にしていきたいという部分を正しく理解することですね。正しく理解した上で、信頼していただいて、仕事ができるようにすること。これは基本中の基本です。

本来であれば、クライアント様の企業内で、社員で企業を構成して、お客様センターなどを運営する方がいいはずですよね。

しかし、「急に立ち上げなければならない」「変化に対応しなければいけない」「季節によって規模を拡大したり縮小したりしなければいけない」「経験値がないものを取り込まなければならない」など、色々な理由があって、アウトソーサーが必要となります。

そういったときに、コアバリューをしっかり理解して、クライアント様の中で、スキルや経験を持ったチームとしてやっていくことに、我々の価値があると考えています。
ダイアローグマーケティングパートナーという言葉にこだわっているのは、そういう理由があります。

武藤社長


◆「自前主義」からパートナーシップへ

出口社長:私は、経営というのは、積み木を積むように、社会の変化に応じて仕事を組み立てる能力ではないかと考えています。

どんな業界であっても、今までの会社のあり方の主流は、何でも自前主義でしたよね。でも、世界のビジネスの流れを見ると、これまでのビジネスラインがブレークしていく傾向にあると思います。私はオープンアーキテクチュアと呼んでいますが。

これからは、1つの会社の中で全ての業務をやるのではなく、外部のパートナーと組むという形がどんどん増えていくと思います。もちろん、それが可能になるのは、「この分野については絶対に負けない」という専門性を確立している会社があるからです。
NTTソルコにはその専門性がある。だからこそ、パートナーとしてしっかりとした価値を提供することができるのだと思います。

武藤:ありがとうございます。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

握手

 

出口 治明/でぐち はるあき
出口 治明(でぐち はるあき)プロフィール
1948年三重県生まれ。京都大学を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に東奔西走する。 ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険株式会社に社名を変更、生命保険業免許を取得。現職。
 
武藤 弘和/むとう ひろかず
武藤 弘和(むとう ひろかず)プロフィール
1978年東京大学法学部卒業後、日本電信電話に入社。1996年NTT OCN事業部担当部長(マーケティング)、2004年NTTコミュニケーションズ 第二法人営業本部長、2007年NTT西日本 ビジネスパートナー営業部長、2008年NTT西日本 取締役 マーケティング部長などの要職を歴任。2010年NTTソルコ 代表取締役社長に就任し、現在に至る。

 

※本ページの掲載内容は取材時(2013年2月)の情報です。